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展覧会開催概要 展覧会名 特別展 土佐和紙とプラチナプリント/オルタナティブプロセス Special Exhibition : Creating New Value with Tosa Washi 会 期 2013年9月28日(土)~10月20日(日) 会 場 いの町紙の博物館 3F展示室 時 間 9時~17時 主 催 いの町紙の博物館、土佐和紙国際化実行委員会、いの町地域雇用創造協議会 協 力 土佐の山・紙資源の会、高知県立美術館 後 援 高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、NHK高知放送局 関連イベント 「オープニング特別講演」 講 師 西丸雅之氏 (フォト・ギャラリー・インターナショナル) 本展についてのお問い合わせ先 |
開催趣旨 オルタナティブプロセスとは工業製品が主に使われる写真表現に対しオルタナティブ、つまり主流ではない19世紀の古典印画法を中心とした手作りの写真表現のことである。その中でもプラチナプリントは500年保つと言われるほど長期保存性が高く、優美で独特な階調表現ができるファインアートフォトグラフィーの分野で人気の高い写真印画法である。デジタル写真が主流となった現在、手作りされた印画の持つ味わいや質感は比類なく、その存在感を増している。 本展キューレーター吉岡さとると、土佐和紙プロダクツの企画で土佐和紙の魅力を広く紹介している吉岡綾子が、写真技法研究家としても活躍しているフォト・ギャラリー・インターナショナルの西丸雅之と、若手の紙漉き職人のグループ「土佐の山・紙資源の会」を繋ぎ、いの町雇用創造協議会の支援により土佐の楮を使ったプラチナプリントのための和紙を開発。試作とテストを繰り返し、雁皮とはまた異なる楮ならではの優しく上品な質感を持ち、長期保存に耐え得る高品質のプラチナプリント用の和紙「土佐白金紙」を作りあげた。 本展では作風が異なる日本とアメリカの写真家5名による「土佐白金紙」を使ったプラチナプリントおよびその他オルタナティブプロセスによる作品を展示し、プラチナプリントをはじめとする写真と和紙、その組み合わせが生み出す魅力を余すところなく紹介する。 |
出品作家 http://francisschanberger.com/home.html 宮嶋康彦 1951年長崎生まれ。高校入学と同時に写真を始めて以来、情熱は冷める暇がなく、写真への敬意、情熱は歳ごとに深まってきた。文学の富と写真の富を融合させながら、独自の富を創出する活動を主とする。 作品の多くは、大型カメラにモノクロームフィルムを詰めて、社会と自然をドキュメント。作品は自作の手漉き和紙にプラチナプリント、および、ゼラチン・シルバープリントで制作している。1985年 ドキュメントファイル大賞受賞、Office Hippo 主宰、2007年から大学非常勤講師 http://www5a.biglobe.ne.jp/~y-m/ 志鎌猛 1948年東京生まれ。デザインの世界を経て写真家となる。2002年より、日本各地の深い森に分け入り、目に見えている風景の、その奥にある目に見えない世界を写真に焼きつけたいと、「森の襞-Silent Respiration of Forests」シリーズの制作に取り組む。2007年、写真集「森の襞-Silent Respiration of Forests」(冬青社)を出版。 2008年、新たなシリーズ「うつろいーEvanescence」を、「森」「野」「蓮」「庭園」の4部作として展開。すべての制作過程を手作業で行うプラチナ・パラジウムプリントへの取り組みをはじめる。翌2009年、「うつろい-Evanescence」の5部作目として、「Landscape」に着手し、2010年より、プラチナ・パラジウムプリントの制作に手漉きの雁皮紙を用いている。 http://www.shikamaphoto.com 吉岡さとる 1963年高知県生まれ。2005年より世界の加速器研究所を訪れ、2007年ヒッグス粒子で有名なスイスのCERN研究所を撮影。2008年イギリスの写真雑誌ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・フォトグラフィよりベスト科学写真家に選出され。写真年鑑2009、インタビュー特集2008この人に掲載される。2012年 吉岡さとる作品集 「ビックサイエンス スタンフォード線形加速器センター」 (PPrP出版)が東京都写真美術館図書室に収蔵される。 2013年体内の神秘を沖縄科学技術大学院大学にて撮影。サンディエゴ写真美術館(アメリカ)に作品収蔵 http://sypi.webcrow.jp/index.html |